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海族レポートVol.1


大都市の近くでも海の環境がいい相模湾・相模灘

「都市の近くの海って、なんとなく汚いし、生物にとっては住みづらい環境なのでは?」と、この講座を受ける前の私は正直思っていましたが、実はそんなに悲観するような状況ではないようです。 ありがたいことに、神奈川という県土は、南からの温かい暖流(=黒潮)による恩恵と、陸から川を伝って海に流れる豊富な栄養素によって、生物にとっても非常に良い生息環境をつくりだしているとのことでした。

緑色がプランクトンの多い場所だそうですが、相模湾近辺はごらんのとおり!

川の中にはきっと私たちの生活の中ででた排水がたくさん流れ込んでいるのでしょう。そして、その排水は海のちいさな活動家たち(=プランクトン)の栄養となって、そのプランクトンを魚が食べ、そしてまた私たちの栄養になるのでしょう。そうした循環が、私たちの都市、神奈川でも起きているのだと、気づかされました。


しかし、迫る危険

ふと、川に目をやると、結構のゴミが浮いていることがあります。 例えばペットボトル。川に捨てられたのか、何かの際にうっかり落っことしたのかわかりませんが、このペットボトルが海に流れたあと、どうなるのでしょう? 水井先生によると、太陽の光と塩によって劣化したペットボトルは、細かく砕け、小さな小さなプラスチック片となって、海を漂うそうです。 そのプラスチックを動物プランクトンが食べ、それを魚が食べ、その魚に今異変が起き始めているといいます。

ペットボトルだけではありません。海に出た汚染物質は、水分は蒸発して循環するものの、それ以外のものはどんどん海に濃縮されていくそうです。

私もそこまで意識的に考えていませんでしたが、少し考えてみると怖くなりますね。なんとなく、見慣れてしまった風景を、すこし違った視点からみて、考えて、行動してみたいと改めて思いました。

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